■イギリスの旅日記■
2002年5月01日(水) コッツウォルズ地方ドライブ


 朝、真っ先に小さな窓の外を見てみたら、
 まずまずのお天気だったので、一安心。
 昨日とほぼ同じ時間に朝食を食べて、
 またもやオーナーの女性とお喋り。

 彼女によると、この宿は日本のガイドブックに
 掲載されているらしい。
 コッツウォルズの情報が少なかったので、
 荷物の中で出番が無かった「地球の歩き方」に
 ちゃんと載っていたのでした。
 私はワンコのモルブリー君がお気に入り♪
 ゴールデンレトリバーのオスでかなり大きい。
 たぶん、私との体重差は10kgないくらい・・・。
 B&Bやツーリストホームに泊まったときは、
 「また来ますね〜」と言って別れることにしています。再訪できたことはないのだけれど・・・。

 昨日の夜、決めていたことがあって・・・
 それはもし今朝、お天気が良かったらカースル・クームを再訪しようということ。
 とてもキレイな村だったから、光を浴びた風景も見てみたいのです。
 こういう時、クルマで旅行をしていると融通がきいていいな。
 ドライブすること約20分、カースル・クームに到着しました。
 歩いて村の中心へ向かうと、昨日とは少しだけ違う風景が私を包みます。
 ただし、帰ってきて写真を見比べてみたら・・・雨のカースル・クームの方が趣があって素敵かな、なんて。
 まあ、美しい村であることだけは、天気に関係なく断言できます。

 無事にリベンジを果たした後は、今日、泊まってみたいな〜と思っている
 Burton on the water(ボートン・オン・ザ・ウォーター)まで途中の村巡りをしながらのひたすらドライブ。
 すべての村を見るのは絶対にムリだから、比較的有名な村に立ち寄ります。
 まずはマームスベリー(Malmesbury)。小高い丘の上にある村というよりは、街でした。
 大きな寺院(Malmesbury Abbey)があり、13世紀くらいからの歴史があります。
 中心部は商店街になっていて、地元の人々でにぎわっていました。
 日本のガイドブックではほとんど取り上げられていなかったので、
 何の先入観も持たず訪れることができたけど、想像より都会でちょっとビックリ!!

 次はTetbury(テットベリー)。ここも想像していたより大きくて、やはり街という感じでした。
 ガイドブックの情報だと、ロイヤルファミリーが別邸を構えているらしい。
 中心にマーケット・ホール(市場)があるので、人の往来が多いのでしょう。
 住宅も多く、中心から離れたところには石造りの家が並んでいました。
 中心都市Cirencester(サイレンセスター)。National Expressのバスも発着するだけあって、
 コッツウォルズ地方の中ではかなりの都会になると思います。駐車場にたどりついたら、
 周りはショッピングセンターでした。ここのツーリスト・インフォメーションは街の規模に比例して大きくて、
 パンフレットも豊富でした。私はここで、ガーデンMAPをゲット。

 上記3つの村というよりは、むしろ街を巡ってきて・・・私が想像していたコッツウォルズとはあまりに違う。
 で、ちょっと計画を路線変更。この後、Bibury(バイブリー)に直行する予定だったのですが、
 途中にあるBansley(バーンズリー)の村にある庭園を見学することに。
 立ち寄ったBansley House GardenはかつてイギリスでNo.1になったこともあるらしい。
 敷地自体はそんなに広くないのですが、庭園は色とりどりの花でいっぱい。
 外国人観光客はいなかったけど、ガーデニング好きのイギリス人がそれなりに散策を楽しんでいました。
 季節的にバラにはちょっと早いのが残念だったけど、趣向を凝らした庭園を見学して、
 私のガーデニング魂に火がついたかも!? バーンズリーの村もこじんまりとしていて、好印象でした。

 バンスリーから走ること10数分、バイブリーに到着。
 無料の駐車場にクルマをとめて、外に出てみたら・・・日本人がいっぱい。
 周りを見たら、大型バスが何台かとまっていたので、ここはコッツウォルズの中でも、かなり観光地みたい。
 確かにコルン川はキレイだし、川沿いにあるスワンホテルも趣あるし、
 周囲は自然がいっぱい。美しい風景が広がるので、人気があるのもわかります。
 のんびりと散策していたら、微妙にお腹がすいてきたので、
 バイブリー名物、鱒を食べるためにスワンホテルのレストランへ。
 もう時間は14:00近いこともあって、すぐに席に着くことができました。
 程なくして運ばれてきた鱒は・・・・デカイ!! しかも、ナイフとフォークで上手に食べられるかちょっと心配。
 味はあまり期待していなかったけど、ちょっと酸味が利いたマリネ風。
 使われていた陶器がウェッジウッドだったので、そっちにも目が行ってしまいます。
 結局、全部たいらげてしまいました。ナイフとフォークも問題なし。

 バイブリーを出たら、今日のゴール、ボートン・オン・ザ・ウォーターへ。地図で見ると直通できる道はなし。
 大きな道路を行こうとすると、いったん来た道を戻ることになるし・・・。
 地図上の地名だけを頼りに、小道に入ってみました。クルマがすれ違えないような狭い道だけど、
 イングランドの牧草地帯が広がる中を、ドライブするのは気持ちいい。
 たまにすれ違うクルマは、こちらを物珍しそうに見ながらも手を振ってくれたり。
 小さな村に立ち寄ってみたかったのですが、大きなクルマゆえに、停められるスペースがなく断念。

 15:00過ぎくらいにやっとボートン・オン・ザ・ウォーターにたどり着きました。
 ここも街の中心に川が流れていて、その周りの景観が素晴らしい。
 コッツウォルズの中でも人気が高いトコロなので、観光客も多いかな。
 でも、シーズンにはまだ少し早いので、騒々しいわけではありません。
 私はまずツーリスト・インフォメーションに行って、B&Bを紹介してもらいました。
 ここでは手数料をちょこっと取られたけど、自分で探す手間を考えたらいいかな。
 やっぱり人気のある街だけあって、値段もちょっと高め。シングルで30.00GBPのトコロに決めました。
 中心からはちょっと離れているけど、道路に面していてスーパーが近かったです。

 奮発しただけあって、部屋はシャワー・トイレや洗面所完備。シングルの割には部屋も広々していて、
 ソファーもあったので、のんびり座りながら、紅茶を飲んだり、テレビを見たりすることができました。
 内装もかわいらしかった〜♪
 今日の行動はこれで終わりの予定だったのですが、17:00過ぎになってもまだ明るいし、
 夕陽がとってもキレイだったので、近くの村のLower Slaughter(ロウワー・スローター)までドライブ。
 が、いきなり道を間違えて、Upper Slaughter(アッパー・スローター)に着いたよう。
 私的にはあまり魅力を感じなかったので、クルマで素通りしただけ。
 これだと、もう1つの方も大したことないかな・・・と一瞬、思ったのです。

 たどり着いた村、ロウワー・スローターは溜息ものでした。
 ここも小さな川沿いに石造りの家が並んでいて、しかも緑がいっぱいで、 石でできた橋があって・・・
 という美しい風景が広がっていました。しかも、夕陽を浴びた川の水がキラキラと反射して美しいし、
 ウォーキングをする人が多少いる程度で静かなので、川のせせらぎや鳥のさえずり、
 風に揺れる木の葉の音まで聞こえてきます。ああ、この世の楽園ですね〜。
 ここでは日本人に2組に遭遇しました。みんなボートンの街からウォーキングで来たそうです。
 私も歩いてくれば良かったなあ。村にはマナーホテルもあったので、次に来るときは泊まってみたいかも。
 最後にとっても素敵な村を訪れ、最高の気分で1日を終えることができました。

                                     (写真:ボートン・オン・ザ・ウォーター)

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