■イギリスの旅日記■
2002年4月30日(火) コッツウォルズ地方ドライブ


 明け方に目を覚ましたときから、
 イヤ〜な予感はしていたんだけど、
 やっぱり朝になっても窓にふきかける強い雨。
 イギリスの天気は変わりやすいから、
 それに期待するしかないなあ。

 昨日、お願いしておいた通り朝8:00過ぎに
 ちゃんと朝食の支度をしてくれました。
 同じイングリッシュ・ブレックファーストでも、
 やはりYHとは違う。できたてのホカホカだし、
 ボリュームもそうだけど、とっても美味しい!!
 朝から調子に乗ってたくさん食べてしまいました。
 食後、B&Bの女性と今日の予定などを話す。
 「日本の若い女の子はみんなカースル・クームへ
 行くわね〜」とのこと。今日はカースル・クーム、バース、時間があればレイコックに行く予定。
 やっとコッツウォルズ地方に足を踏み入れることになります。
 が、「今日は雨だからレインコートがないと大変よ〜」と言われてしまいました。
 私はまあ傘は持ってきたから大丈夫かな・・・。

 9:00前にB&Bを出て、Castle Combe(カースル・クーム)目指してドライブ。
 イギリスの道路は小さな村を目指すのでも、ちゃんと標識があるからわかりやすい。
 途中、2つくらいの小さな村を通って20分くらいで到着。
 駐車場にクルマを置いて、村の案内図を頼りに歩き出します。
 が、田舎に来ると遮るものがないから風が強い。心なしか雨も強くなってきたような気がする・・・。
 でもって、強風に煽られて、傘はすぐおちょこになってしまいました。
 レインコートが必要な理由がやっとわかったけど、もう遅い。ちょっぴり後悔しながら、
 村の中心を目指して歩いていると、石造りの家々に囲まれた風景にたどり着きました。
 思わず、「キレイ〜」とつぶやいてしまいましたわ

 まだ朝だし、天気が悪いためか観光客はほとどいないので美しい風景を独り占め♪
 住宅地に来ると、風は弱くなったので傘もさしていられるし。
 開いていた雑貨屋さんでポストカードを買ったりしながら、のんびりと散策していました。
 帰りがけ、日本人のカップルに遭遇。同じチッペナムに泊まっていて、TAXIで来たそうです。
 日本人同士って感じ悪くなりがちなんですが、愛想のいい方たちで良かった。

 一通りの散策を終えて、駐車場まで戻ってくると、雨はかなり強くなっていました。
 フロントウィンドウを叩きつける勢いです。地図でバースへの行き方を確認したら、雨にも負けず出発!!
 が、イギリスの田舎道は道路の脇にすぐ雨水がたまってしまい、水しぶきを上げながらのドライブ。
 特に対向車が来たときは、視界が悪くて大変。雨の高速ドライブ並に神経を使い、かなり疲れました。
 幹線道路に出てからは、少しスピードを抑えるくらいで大丈夫でした。
 コッツウォルズ丘陵と呼ばれるだけあって、小さな起伏が続きます。
 バースの手前ではかなり長い下り坂に遭遇したので、エンジンブレーキを使うハメに。
 私が借りたクルマは5速ATのようで、サードまであってビックリ。でも、急坂の時は役に立ってくれました。

 バースの市内に入ってからはクルマも多いし、道も複雑。
 自分が何処にいるのかなんてわからないから、ひたすら駐車場を目指します。
 でも、ほとんどのクルマが同じ場所に向かったら不思議。バースには観光客しかいないのかなあ・・・。
 たどり着いた駐車場は旧市街の中でも北の方。ロイヤルクレッセントのすぐ近くでした。
 ということで、ちょっと周辺を散策してから、クレッセントの見学に。(3.50GBP)
 名前の通り、建物のが三日月の形をしているのです。
 公開されているのは一部分で、そんなに派手ではなかったけれど・・・
 調度品とかは高価そうなものばかりでした。まあ、元・貴族のお家だし。

 この後、ロマン・バス・ミュージアムまで歩いて行きました。
 バースでは一番の見所だから仕方ないけど、かなり混雑している。
 フランス語を話す学生の集団もいたから、修学旅行みたいなものかな?
 博物館はローマ式浴場の変遷なんかを学ぶことができて、歴史大好きな私にはかなり興味深かった。
 ただ、人混みがキライな私にはちょっとストレス。観光地巡りより村でま〜ったりの方が好きみたい。

 バースの見学を終え、駐車場に戻ったらちょうど15:00くらい。
 雨もだいぶ上がってきたので、ナショナルトラストの村レイコックへ行くことに。30分程のドライブで到着。
 都会のバースからやって来ると、緑がいっぱいで何か落ち着きますね〜。
 同じような小さな村でも、カースル・クームとはちょっと雰囲気が違うかな。
 その違いを楽しむのが、村巡りの醍醐味なのかも。レイコックはメルヘンチックな感じ。ここの見所は、
 映画「ハリーポッターと賢者の石」の撮影で使用された、レイコック寺院(Lacock Abbey)。
 しかし、火曜日の今日は運悪く休館だったので、外から眺めるだけ。
 もっとも私、まだハリーポッター見ていない・・・。仕方ないので、村の中をお散歩していました。
 レイコックに到着してからはすっかり雨も上がり、薄日が差してきたので、その微妙な空気がいい感じ。
 こんなトコロにいると、日本に帰りたくなくなっちゃうような・・・。

 レイコックからチッペナムへはあっという間。
 いったんB&Bに戻りました。まったりと夕寝でもしようかなと思ったけど、明るいうちにとりあえず買い物へ。
 もう、空はすっかり明るくなったので傘は置いていきました。
 街の中心にあるショッピングモールで、ペット専門店を覗いていたら、17:30には閉店。
 この後、昨日も行ったスーパーで買い物。帰ろうかな・・・と思ったら、かなり強い雨が降っています。
 空は明るいのにね。雨宿りしながら周りのお店を見ていると、とにかく閉店時間が早くてビックリ。
 ほとんどの店が18:00前にはクローズしてしまいます。
 イギリス全般的に言えるけど、田舎は特に早いのかもしれません。

 雨が小やみになってきたので、思い切って歩き出しました。
 途中までは良かったんだけど、すぐに本降りに戻ってしまい・・・
 B&Bまでは歩いて7〜8分かかるので、到着したころにはかなりびしょびしょに。
 イギリスの空と女心、どちらが変わりやすいだろうって、たぶん私は前者だと思います。
 風邪引いたら大変なので、早めにシャワーを浴びて寝てしまいました。明日は晴れているといいなあ。

                                             (写真:カースル・クーム)

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