■西ヨーロッパの旅日記■
2000年12月21日(木) ザルツブルグ〜ハルシュタット〜ウィーン


 今日はウィーンへの移動日です。
 途中、憧れの世界遺産都市、
 ハルシュタットに寄るので楽しみ〜。
 ザルツブルグのYHでは毎朝、
 パンにハムやチーズ・・・といった
 シンプルな朝食を食べていたのですが、
 この日はなぜか立派でした。
 宿泊客が少なかったから!?
 荷物をまとめたら、YHをチェックアウトして、
 市バスでザルツブルグ中央駅に行きます。
 すっかりお気に入りになったこの街ともお別れ。

 ザルツブルグから鉄道に乗って約1時間、
 アットナン・プッハイム(Attnang Puchheim)駅で乗り換え。
 ここからは幹線を外れ、ローカル線でハルシュタットを目指します。
 途中、陶器で有名なグムンデンや温泉地のバート・イシュルを通り、約40分でハルシュタット駅に到着。
 湖の対岸にある街には、渡し船(25.00AS)で移動です。数時間の滞在で戻ることを告げると、
 係員の方が「船の中に荷物をおいていってもいいよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えることに♪
 雪道を大荷物を持ちながら移動するのは・・・私には大変ですから。

 船が桟橋に近づくと・・・雑誌や旅行案内で何度も見たことのある教会が。憧れの街にたどりつきました!!
 完全にオフシーズンのハルシュタット。観光客どころか、地元の方すらほとんど見かけません。
 街は雪をかぶっていて、路面はもちろん凍結しています。
 おっかなびっくり歩きながら、何とかたどりついた観光案内所は・・・なんと昼休み中。
 やっと見つけたお土産屋さんで、ポストカードを購入しました。
 観光施設はほとんど冬季休業中ですから、私がここでやることはただ1つ。
 美しいハルシュタットの写真を撮ること。
 船着き場から右の方向へ・・・住宅街の中を抜けていくと、やっと出会えました。絶好の撮影ポイントに。
 雪山と湖に囲まれたハルシュタットの街は、この上なく神秘的でした。
 私が一目惚れした写真は新緑の町並みでしたが、
 雪に覆われた冬の静かな町並みも、ため息が出るほど美しかったです。

 一通りの散策を終えたので、離れがたいけど出発することにします。
 来たときと同じ船に乗って駅まで戻ります。ちゃんと荷物もありました。係員さん、ありがとう!!
 ハルシュタット駅はとても小さな駅なのですが、待合室があったので、そこで電車が来るのを待ちました。
 外は氷点下の世界ですから・・・。
 運良くウィーンへの直通電車に乗ることができたので、乗車したらすぐに眠りの世界へ。
 目覚めた時には、電車は幹線に戻っておりウィーンに向かっていました。
 ザルツブルグ〜ウィーンの間には、ヴァッハウ渓谷という美しい景勝ポイントがありますが、
 真冬なのでたどり着いた頃には暗くてほとんど見えません。まあ、次の機会にとっておきましょう。

 ウィーン西駅にたどりついたのは、17:30くらいでしたが、もう夜が訪れていました。
 ここからは地下鉄と市バスを乗り継いで、YHを目指します。
 西駅構内にある自動販売機でチケット(1Zone/19.00AS)を購入して、
 地下鉄U3に乗車し、Volkstheater駅まで。ここで、市バス48Aに乗り換え。
 初めての街でバスに乗るのは、いつも緊張するけど、ウィーンのバスは停留所名のアナウンスがあり、
 わかりやすかったです。(ザルツブルグでもアナウンスが入りました)
 最寄りの停留所で降りたら、YHは目の前です。
 一緒に降りた方が、入口の場所を教えてくださいました。

 JH Wien Myrthengasseに到着し、チェックインを済ませます。
 私は別館のNeustiftgasseの方に泊まることになりました。別館といっても、歩いて1分もかかりません。
 建物の中には簡単に入ることができたのですが、部屋の鍵のあけかたが全くわかりません。
 「誰かがいるといいなあ」と部屋をノックしてみたところ、ルームメイトになる方が開けてくれました。
 しかも、日本人です!!
 彼女・シヅさんはオーストラリアで1年間のワーキングホリデーを終えてヨーロッパを旅行中。
 性格がさばさばしていて、とても付き合いやすい方でした。また、お互い野球が好きなこともあって・・・
 イチローや新庄のMLB挑戦やシドニー五輪での日本代表の話まで、
 ディープな野球ネタでめちゃくちゃ盛り上がりました。

 さて、そろそろ私はお腹がすいてきました。YHの近くに何かお店がないか相談してみましたが、
 「この辺はみんな19:00には閉まっちゃうよ」とのこと。すでに時計は19:00を過ぎています。ヤバイ!!
 とりあえずお店がありそうな場所を教えてもらい、私はYHの周辺を歩き始めました。
 近くにスーパーがあったけど、すでに閉まっているし、もそも住宅街なのであまり食べ物屋さんがない。
 最悪、YHの隣にあった日本料理屋だな・・・と。
 周辺をさまようこと10分、ホット・ワインの香りがただよう一角に。
 そうです、クリスマス・マーケットにたどりつきました。ここにくれば食料があるぞ!!
 といっても選択肢はなく、パンで生ハムを挟んだものを購入しました。

 YHの部屋に持ってかえって食べたのですが・・・確かに生ハムは美味しい。
 しかしパンに・・・白い粉末状のものがかかっていて、それが胃薬の味がして、ちょっと奇妙でした。
 シヅさんにも試食させてあげたのですが、苦笑いしていました。
 この後も、彼女と色々な話題で盛り上がって楽しかったです。
 部屋は4人部屋で、あと2人は外出中のようです。
 日が変わる頃、2人のルームメイトが戻ってきたのですが、なんとビックリ!!
 ザルツブルグで一緒にツアー参加したオーストラリア人でした。思わぬ再会に、ちょっと感動〜。

                                          (写真:真冬のハルシュタット)

12月22日の旅日記へ

西ヨーロッパの旅 プロローグへ

トップページへ