■アメリカ・カナダの旅日記■ 2000年6月03日(土) 〜ジャスパー |
明け方、途中の駅に停車した際、 ちょっと目が覚めたけど十分に眠れました。 外には「世界の車窓から」的な 美しい山並みと森の世界が広がっています。 これを見るためにわざわざ電車で移動したので、 十分に満喫しておきたいところです。 しばらくして、乗務員がやってきました。 「荷物を預ける? それとも自分で持っていく?」 何かわけわからない質問だけど、 大した荷物があるわけではないから、 特に何もせず。それから、またしばらくすると、 電車が止まってしまいました。 どうせ、すぐに動くだろうと思ったのに、 一向に走り出す気配はありません。 さらに乗客の大半が外に出てしまっている・・・さあ、大変。 近くにいた乗務員を捕まえて聞いてみると、「この電車はこれ以上進めない」とのこと。 そういえば車内アナウンスが流れていたような気がしたけど、全く耳を傾けなかったし、 そもそも私の語学力じゃ聞き取れない。同じ車両にいた日本人女性が教えてくれたところによると、 前を走っていた貨物列車が脱線してしまい、電車は動けないので、 ここからバスに乗り換えてジャスパーまで向かうのだけど、バスが到着するまで2時間くらいかかると。 そして、電話もコンビニもない森の中で待ちぼうけ。 まあ空気が美味しいのと、景色が素晴らしい・・・のが唯一の救いか。 バスを待っている間、京都から来ていたご夫婦と仲良しになりました。 ご主人の定年退職を記念した旅行で、しかも個人旅行。 お互いが持っていたガイドブックをにらめっこして、今いる場所がどこだろう・・・と話していました。 それなりの時間が過ぎた頃、数台のバスが到着しました。 でも私たちは一番安い座席オンリーの乗客だったので、 「どうせ一番最後だよね」とあきらめムードで眺めていました・・・。 ところが、乗務員がやってきて座席車の人から先に出発できると案内しています。 慌てて車両に戻り、荷物を持ってバスに乗り込みました。 バスの隣に座っていた方が乗務員の方だったので聞いてみたところ、 「寝台車を利用している人たちは、食事が付いているからね」と。 なるほど、食いっぱぐれている貧乏人を優先してくれたってことみたい。 途中、マウント・ロブソン州立公園で昼食休憩。 私はあまりお腹がすいていなかったので、ちょこっとだけ・・・ が、VIAご一行様の飲食費はなんと無料でした。う〜ん、もっと食べておけば良かったも。 結局、休憩時間も含めて3時間程度でジャスパーに到着。当初の予定より相当遅れてしまったので、 計画していたマリーン・レイクには行けなくなってしまいました、残念。 時計はもう午後4時近く、今から宿探しをするのは大変そう・・・と、 とりあえず観光案内所に行ってツーリストホーム一覧表をもらい、 ジャスパー駅に戻り構内にあるBrewster社のカウンターで、明日のバンフ行きツアーを予約しました。 ここからが本番の宿探し。ほとんどのツーリストホームが「No Vacancy」でかなり焦ったのですが、 中心地からちょっと離れたところで無事に見つけることができました。 一泊C$40と安めでしたが、部屋にはテレビもありイイ感じ。 大移動の疲れをとるためにちょっと横になっていたら、けっこうな時間に。 6月のカナダはとても日が長いので、なかなか夜が訪れません。 VIAがお詫びとして夕飯まで出してくれることになったいたので、駅前のレストランへ ジャスパーは山に囲まれたこじんまりとした街で、あんまり観光化していないところがとても好印象。 指定されたレストランに行くとけっこう混んでいたけど、 待ちぼうけの間に仲良くなった京都のご夫婦とも再会を果たすことができました。 宿に戻ってからはテレビでBluejays戦を視聴。やっぱりトロントにも行くべきだったか・・・。 ここのテレビではシアトルローカル局の放送も見ることができました。 つい先日まで滞在していただけに、ちょっと懐かしい。 明日の出発が早いのと、大移動の疲れもあって早々にこの日はお休み。 (写真:車窓の風景 from VIA鉄道) |
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