■北欧・ロシア・エストニアの旅日記■
2002年7月20〜22日 エストニア編T


 7月20日(木) ヘルシンキ〜タリン

 なんだかとても快適な目覚めを迎えた朝。
 気分が良かったので、朝の市内散歩に出かけてみました。
 ついでにSilija Lineのオフィスに立ち寄り。
 一旦、ロシアへ行った後、電車でフィンランドへ戻り
 ここヘルシンキからストックホルムへ向かう予定なので、
 そのフェリーのチケットを手配してしまおうと。
 がしかし、ヘルシンキ発は安いキャビンが空いておらず、
 帰りもトゥルクから出発することになってしまいました。

 夏の北欧は観光客が多く、チケット1枚購入するのも大変。
 けっこうな時間がかかってしまい、急いでYHに戻ります。
 荷物をまとめたら、チェックアウトしてLinda Lineのターミナルへ。
 デンマークに入国してから、ここフィンランドにやってくるまで、
 思えば何回か国境を通過していたけど、
 出入国審査は一切ありませんでした。今日は、EU加盟国を出て
 旧東側の国へ向かうので出国審査、税関を通過。
 とはいっても、そんなに厳しくはないのだけど。
 12:00発の高速船でエストニアのタリンに向けて出発。
 航行時間は1時間半だけど、時差が1時間あるので、エストニア時間の12:30に到着。
 無事に入国審査を経て、未知の国に足を踏み入れたのです。

 まずは身軽になって宿探しをしようと思い、歩いてタリン駅へ。
 でも、駅にはコインロッカーも荷物一時預かりもなし。
 仕方ないからガイドブックを頼りに、一番近そうなホステルまで重い荷物を背負って移動。
 技術学校の寮を利用した「Liivalaia2」は、旧市街からも遠くないので即決。
 が、エストニアの通貨を十分に持っていなかったので、荷物を預かって貰い両替に。
 北欧の物価高に悩まされていた私は・・・急にお金持ちになった気分。

 宿が決まったら、次はこの国に来た目的の1つであるロシアビザの準備をしないと。
 取得代行してもらえるというエストニアYH協会へ。
 言葉が通じなかったらどうしよう・・・と不安だったけど、担当者は完璧な英語を話します。
 ビザの発給は翌日で$75、1週間で$50と言われてちょっと悩んでいたら、
 新たに3日で$63というオファーをしてくれたので、それで手を打ちました。
 ただ今日は木曜日で途中、土日を挟んでしまうので、ビザの受け取りは25日の火曜日に。
 ついでにサンクトペテルブルグのホステルの手配もお願いしておきます。
 ロシア行きが正式決定したので、タリン駅へ向かい乗車券&簡易寝台(クペ)を購入。
 値段はなんとUS$15くらい。あまりの安さに感動。

 私の中ではとても難しいことと思っていたロシアへの個人旅行。
 あっという間に準備が終わってしまい、拍子抜けしたけどこれも嬉しい誤算。
 何か今日は1日中気分が良かったし、物価が安い国に来たので、
 夜ご飯はレストランでまともな食事を食べたのでした。

                                              (写真:タリン旧市街)





 7月21日(金) タリン

 昨日でロシア行きの準備で終わってしまったので、
 エストニアでやるべき事はもうほとんどナシ。
 今日は世界遺産の旧市街をじっくり散策しましょう。
 まずは、街の中心であるラエコヤ広場に面する観光案内所へ。
 バルト三国を旅するのに欠かせないという
 「In your pocket」という小冊子を購入しました。
 地図がわかりやすく、情報もたくさんあって使えそう。

 午前中いっぱいかけて、旧市街の主な見所を回りました。
 アレクサンドル・ネフスキー寺院はロシア正教の影響が強く、
 今まで見たことのない建築なので、かなり印象深かった。
 トーンペア城のピンク色も少し派手だけど、私はけっこう好き。
 今日のお昼も豪勢にレストランで食べて、
 新市街にあるスーパーでちょっとお買い物をしてからホステルへ。
 何しに帰るって!? それはもちろんお昼寝♪

 快適なホステルですっかり堕落してしまう前に、
 今後の過ごし方について考えてみました。ロシアビザが取得できる25日まで、時間はたっぷり。
 隣国ラトビアの首都リーガへ行くか、同じエストニアのサーレマ島へ行くか。
 サーレマ島に関しては、昨年バルト三国を旅した学生時代の後輩、やまし君のお勧めでもある。
 う〜ん、どうしよう・・・。いまいち悩みながら歩いてバスターミナルへ。
 そこでバスの時間を見比べたら、やはり国内移動の方が楽みたい。
 明後日23日のバスでサーレマ島へ行くことに決めました。

 帰りは歩いて帰るのが面倒だったので、トラムに乗ってタリン駅まで。
 ついでに城壁の上部へ向かってみました。高いところから見る旧市街とバルト海が美しい〜。
 ガイドブックとかに使われる写真は絶対、ここから撮影しているんだろうなあ。
 しばらく景色を眺めていたら、日本のツアー客がやって来て少し賑やかに。
 天下のJTBツアーでした。ただ、エストニアで見かけたのは後にも先にもこの1組だけ。
 まだ、日本人にはメジャーな観光地ではないみたい。
 物価は安いし、治安もいいし・・・私は2日目にしてこの国がかなりお気に入り。

                                                 (写真:大聖堂)





 7月22日(土) タリン

 タリンでの滞在も3日目。
 主なスポットは見てしまったので、ただ町歩き。
 そして、お昼を食べてお腹いっぱいになったら、
 ホステルに戻ってお昼寝。

 寝てばかりいるのは良くないと部屋を出たら、
 背の高い男の人に「日本人ですか?」と
 日本語で声をかけられました。彼はドイツ人で、
 日本語を3年間も勉強したとのこと。
 基本的な会話は全く問題なしで、
 しばらく廊下で世間話に興じてしまいました。
 まさかエストニアで、外国人と日本語でお話するなんて・・・何かビックリ。

 バルト三国の名産の1つが琥珀。
 そんなに高くなく手に入るということなので、旧市街のお土産屋さん巡り。
 中に虫が入っているのが高いようだけど、私は透明度が高い方がいいかな。
 とりあえず今日は下見のみで退散。

 夜ご飯でも食べに行こうかな・・・と旧市街を歩いていると、「こんにちわ」と日本人の男性が。
 「○○のホステルに泊まっている人ですか!?」と言われたので、ちょっとビックリしたけど、
 どうやら受付のヒトから「日本人の女性がいる」と聞いていたらしい。
 話をしてみると、どうやら彼は相当旅慣れた感じだけど、嫌みな感じではない。
 普通の社会人みたい・・・と思ったら、都庁勤務だから夏休みの時期も調整が利くらしい。
 都庁さんは明日、日本に帰国するらしいけど、同じホステルにもう1人日本人男性がいるとか。
 私もサーレマ島へ移動すると言ったら、ちょうど島から帰ってきたらしくて色々教えて貰えました。

 今回の旅、エストニアで3カ国目となるマクドナルドで夜ご飯を食べた後、新市街にあるネットカフェへ。
 旧ロシア圏だからあまり期待はしていなかったのだけど、けっこうネットも普及しているようで、
 タリン市内だけでも3〜4カ所のネットカフェがあり、値段もけっこう安くて便利でした。
 ホステルに戻ってから、都庁さんの部屋を叩いてみたけどお留守だった。
 色々と話を聞いてみたかったんだけどなあ・・・まあ、明日は早いのでもうお休みしましょう。

                                              (写真:ラエコヤ広場)


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