■北欧・ロシア・エストニアの旅日記■ 2002年7月17〜18日 スウェーデン編U |
7月17日(月) ストックホルム 午前中は地下鉄でストックホルム市庁舎へ。 スウェーデン語で市庁舎を意味する 「Radhuset」という駅で降り、 周辺を歩いてみたものの一向に見つからず。 ガイドブックを見て愕然。 何と市庁舎と名の付く物が2つあり、 私が行きたい方は見事に逆方向。 今回の旅は無駄な迷子が多すぎる。 市庁舎はガイドツアーでの見学。スウェーデン語、 英語の他にもヨーロッパ系の言語が。 日本語はやっぱりないので英語に参加。 まあ部屋の名前くらいしか聞き取れないんだけど。 ここは説明するまでもなく、ノーベル賞の授賞祝賀晩餐会が行われることで有名。 私が訪問した年の冬には筑波大の白川教授がノーベル賞を授賞したのだけど、 この時、思い浮かんだのは・・・作家の大江健三郎だったかな。 まあ、市庁舎とは思えないくらい立派な建物でした。 午後は地下鉄とバスを乗り継いで世界遺産のドロットニングホルム宮殿へ。 パッケージツアーだと湖を遊覧船で向かうらしい、優雅だねえ。 1996年にTBSの「世界遺産」で取り上げられて以来、ずっと来たいと思っていた場所。 王妃のために建設した・・・というフレーズに惹きつけられてしまったのかも*^_^* まあ、世界中の至る所にそういう所以で作られた物はたくさんあるのだけど。 宮殿の内部は昨日見学した王宮と似ていて、豪華絢爛のオンパレード。 宮廷劇場でリハーサル中のところを見学できたのは良かったかな。 ただ、肝心の王妃のために作った中国の城は修復中だった。 私は憧れだった場所にいるという事実だけで、とにかく感慨深かったのです。 クリーム色の宮殿を見られただけで・・・ってこれも微妙に修復中だった。 夕刻、市内に戻ってからはしばらくデパートでウィンドウショッピング。 スウェーデンにも日本並みのデパ地下食品売場があって、それを見るだけで楽しいの。 ただ、この国に来てからちょっと困っていることは、炭酸入りのミネラルウォーターが多いこと。 中央駅の周辺のお店にはエヴィアンとかビッテルとか売っているのだけど、ちょっと高い。 で、スーパーとかで地元ブランドの水を買ってしまうともれなく炭酸入り。 冷たいうちはいいのだけど・・・温くなってしまうと妙な刺激味だけ残ってダメ〜。 YHに戻る前に、Stockholm Karte所持者が無料乗船できる観光船ツアーに参加。 昨日、カクネス塔に上って高いところから見た街並みも良かったけど、 水上から眺めるストックホルムもやっぱり最高だったのは言うまでもありません。 (写真:貴族の舘) 7月18日(火) ストックホルム〜 市内の主な観光施設は見てしまったので、 今日はちょっと郊外までお出かけ。 ストックホルム中央駅から近郊列車に乗り30分。 Lag gesta駅からバスに乗り換え約15分程、 Mariefred(マリエフレッド)という街にある、 グリップスホルム城を見学しに行きました。 バスを降りて歩いているのは、 おそらく観光客ばかり。その中のアメリカ人夫妻と 「お城は何処だろう!?」 などと話しているうちにすっかり意気投合。 一緒にグリップスホルム城を見て回りました。 初対面なのに・・・特に奥さんのGloriaとはお互いのプライベートのことまで話したりした。 私がなぜ長期で旅行ができるのかについて話したとき、「そういう生き方ができるのは素敵よ」 と言ってくれたこと、お世辞だとしてもすごく嬉しかった。 ご主人のAlはデジカメとビデオカメラを1人で抱えている姿が、ちょっとおかしかった。 豪華絢爛だった昨日までと比べると質素な感じもしたけど、それもまた魅力。 外観がおとぎ話に出てくるお城っぽくて、女性にはお勧めかも。 お城以外はあまり見所のない街だったので、夫妻と別れてからはしばらく水辺を散歩。 スウェーデンの人たちはクルーザーの所有率がけっこう高いようで、 週末や休みになると湖を移動しながら、郊外でのんびり過ごすみたい。 なんか憧れちゃうな〜、そういう生活。 そろそろストックホルムに戻ろうかなと思ってもバスは1時間に1本程度。 来たときの記憶によるとほとんど一本道だったので、思い切って駅まで歩いてみることに。 草原のど真ん中を貫く道路には一応、歩道が。すれ違うヒトなんかいるわけもなく、 隣の車道を適度にクルマが走っているくらい。でも、不思議なことに怖くも寂しくもない。 異国で地図も持たずに、ただ真っ直ぐ歩くことが妙に新鮮で楽しかったの。 海外に来るとどうしてもガイドブックを頼りに歩きがちだから・・・。 Lag gestaの駅について電車を待っていると、ずいぶん前に別れたはずのAl&Gloria夫妻が。 すぐに私に気づいてくれて駆け寄ってきてくれた!! 一緒の電車でストックホルム中央駅に戻り、今度こそ駅で本当のお別れ。 これからフィンランドへ向かう私、ドイツへと向かう夫妻・・・今回の旅はホント、出逢いと別れの連続。 フェリーの出航時間までは少しあったので、王立公園を散歩しながら時間つぶし。 湖からの風がけっこう冷たいので、半袖1枚では寒くていられない。 曇り空で近くにある温度計を見たら18度と表示されていた。 そういえば北欧に来てからずっと天気はいまいちで、いつも傘を携帯していたっけ。 そんなことを考えていたらあっという間に時間は過ぎ、バスでヴァイキングラインのターミナルへ。 ちょうど出航2時間前くらいで、乗船手続きが始まったところ。 一応、発券の際にパスポートのチェックはあったけど出国審査や税関検査などはナシ。 予約してあったキャビンは男女別の4人部屋。想像していたよりは広いかな。 でも、4人全員が船室に座って過ごすことは無理そう。あくまでも寝るための部屋という感じ。 船内のカフェテリアで夜ご飯を食べて、キャビンに戻りくつろいでいると、若い女の子が。 19歳のフィンランド人Anettej(アネッテ)。ストックホルムに住む姉を訪ねた帰りだと言う。 この船には乗り慣れているようで、「デッキから突き落とされたヒトがいる」なんて怖い話も。 他の乗客の迷惑になりそうだったので、キャビンの外の廊下でしばらくおしゃべり。 彼女は免税店で買ったばかり(ホントは違法)のお酒を次々と飲み干していく。 私も勧められたけど、凄い強そうなお酒なのでダメだった。 自分より若い女の子に「日本人は小さくて可愛い」と言われるとちょっと複雑。 Anettejはフィンランド人にしては小柄だったけど、色が白く目鼻立ちのはっきりした美女でした。 (写真:マリエフレッド) |
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