■北欧・ロシア・エストニアの旅日記■
2002年7月12〜14日 ノルウェー編U


 7月12日(水) ベルゲン〜フィヨルド〜オスロ

 今朝のベルゲンは・・・また雨かと思ったら、霧!!
 YHのカフェテリアで朝食を食べていたら、
 「これからミーティング」などと言う男性と
 一緒になりました。40代くらいの落ち着いた方。
 ノルウェーは宿代が高いから、
 仕事なのにYHに宿泊しているんだって。
 ヨーロッパの出張族は大変なのですね〜。

 今日はフィヨルド観光の後、オスロへ向かいます。
 某ガイドブックにあるモデルプランに従う予定。
 今日はちょっぴりツアー客気分を味わえそう。
 って、いつもは何なんだろう・・・。放浪人気分かな。
 まずベルゲンから電車に1時間ほど揺られ、ヴォスという街へ。
 ここからバスに乗り換えて、フィヨルドクルーズの出港地まで向かいます。
 途中、Stalheim Hotelで休憩。断崖の上にあるから、ここからの眺めは最高なの。(写真参照)
 こんなところに泊まってみたいけど、私にはあまり縁のなさそうな話かな。
 さて、断崖絶壁をバスで降りて行き、しばらくしてグドヴァンゲンに到着。
 モデルプランだけに、船はバスの乗客を乗せてすぐに出航しました。

 ちょっと寒いくらいのデッキに出て、フィヨルドの景観を楽しみ、あっという間の2時間でした。
 ノルウェーの有名観光地だけあって、これまで遭遇していなかった日本人の団体ツアーもいっぱい。
 乗客の3割くらいは日本人だったかな。
 クルーズって書くと格好いいけど、観光客だけでなく地元のヒトが犬連れて乗っていたりもする。
 この地域に住むヒトにとっては重要な交通手段なんだろうなあ。
 終点のフロムに到着したら、今度はフロム鉄道に乗車するのだけど、
 発車まで少し時間があったから、お土産屋で買ったポストカードを送ったりしながら過ごしました。

 電車に乗ったらビックリ!! 座席の多くに日本の旅行会社の指定席になっていました。
 こうやって早くから買い占めちゃうのねえ・・・。
 7月なのでまだ日本人観光客は多くないらしく、空席になっていて勿体なかったなあ。
 この鉄道は途中、ヒョース滝というところで何分か停車。
 線路を歩いて、滝の近くまで行ったのですが、雪解けの季節だけに迫力満点。
 終点ミュルダールまで約1時間、急勾配を駆け抜ける鉄道の旅となりました。

 ここで45分程度の待ち時間の後、オスロへ向かう電車に。
 乗ってすぐ、車窓には氷河が広がっていて、フィヨルドの延長気分を楽しめましたが、
 約5時間の道のりなので、すぐに疲れて眠ってしまいました。
 オスロ中央駅に到着したのはもう22:00を過ぎ。今日はYHの予約ができなかったので、
 駅構内の観光案内所で近くにあるホステルを紹介してもらい、歩いていきました。
 もう夜遅くなのだけど、完全に暗くなってはいないのでまだ市内にはヒトがちらほら。
 ホステルはYMCAの中にあったのですが、マットレスがあるだけのまさに簡易宿泊所。

                                         (写真:スタルハイムからの眺め)





 7月13日(木) オスロ

 マットレスで熟睡できるわけもなく、
 早くから目が覚めてしまった。
 今日は宿を変わらなければ・・・
 早速、YHに2泊分の予約を入れておく。
 Hostelを早々に出るつもりだったのに、
 同室だったドイツ人の親子と話し込んでいると、
 あっという間に時間が経ってしまったのでした。

 オスロ中央駅のロッカーに荷物を預け、
 市内観光へ。午前中はオスロ市庁舎と
 アーケシュフース城を見学。
 市庁舎の中には色々な絵画があってまるで美術館のようでした。
 お城の方は石造りの城塞的なものでしたが、一応ルネッサンス様式らしい。
 こういうタイプのもの見るのは初めてだったので、何だか新鮮な感じ。

 午後は地下鉄に乗ってムンク美術館へ。
 ムンクと言えば、「叫び」くらいしか知らなかったのだけど、色々な絵があった。
 市の中心部からは少し離れたところにあるので、美術館から見た外の景色が良かったような・・・。
 見学を終えて、もう少しどこか歩いてみたい気分だったので、
 また地下鉄に乗ってホルメンコレン・ジャンプ台を見に行くことにしました。
 地上に出て、山を登り始めた電車はあと1駅というところで止まってしまい、
 結局、何が起こったのかわからないまま30分近く停車。
 やっと動き出したら、次の駅にあっという間に到着。
 坂道を歩いていくと、白いジャンプ台が見えてきました。
 ジャンプ台に上がることはできないので、下から見上げるだけ。けっこう小さいかも。
 ただ、着陸地点を見下ろすと・・・やっぱりけっこうな高さがあるよう。
 隣にあったスキー博物館をのぞいてから、地下鉄でいったんオスロ中央駅へ。

 ちょこっと買い物をして、荷物を引き取ってから今度は市電でYHを目指します。
 20分ほどで最寄りの停留所へ。地図を頼りに歩き回ってみても、それらしき建物はナシ。
 しばらく彷徨った挙げ句、近所のお店のヒトに道を教えてもらおうとすると、英語が通じない>_<
 やっと英語を話せる犬の散歩中だった女性が、YHへの道のりを教えてくれたのでした。
 彼女の指示通りに歩いていくと、なんと次の停留所が目の前に。
 どうやら、1つ手前で降りてしまったよう。よく見るとスペルが似ていたの。
 丘の上にあるYHの建物にたどり着くまで、また微妙な回り道をしてしまい、
 30分くらいの道のりに1時間30近くかかってしまったのでした。我ながらドジです。

 YHには立派なキッチンがあったので、買ってきた食材を暖めてお庭で夜ご飯。
 丘の上だから眺めが抜群。北欧の夏は陽が長いからまだまだ明るいし。
 部屋に戻ってからは、同室だったデンマーク人のCharlottとすっかり仲良しに。
 彼女は一時期、日本に滞在したことがあってその話で盛り上がったのでした。

                                              (写真:オスロ市庁舎)





 7月14日(金) オスロ

 朝食を食べてから、Charlottと市内へ。
 彼女は今晩、デンマークへ帰るという。
 一緒にいた時間は僅かだったのに、
 別れるときはちょっと悲しかったなあ・・・
 それだけ親密になれていたのかもね。
 一人になった私はオスロ湾岸クルーズへ。
 それまで降っていた雨はほとんどやみ、
 陽差しが当たり始めたのでつい眠くなってしまい、
 約1時間のうち大半を船上昼寝でした。

 この後はお金のかからない観光に。
 まずは市電でウィラーゲンの彫刻が並ぶフログネル公園へ。
 その彫刻の数々は理解不能なばかりか、私にはちょっと気持ち悪かった〜。
 市内に戻ってから入場無料の国立美術館で絵画鑑賞。
 昨日は見つけることができなかったムンクの「叫び」はここにあったのでした。
 他にもけっこう有名な画家の作品もあったので、お得感が大きかったかも。

 そろそろ観光にも飽きてきたような気がしたので、市内をふらふら散歩していたら、
 王宮の近くに来ていたので、ちょっと立ち寄ってみることに。
 宮殿の中に入ることはできないし、もう夕方なので衛兵交代式は終わっていました。
 でも、警護をしていた若い衛兵さんがとても素敵で、行った甲斐があったかも。

 YHに戻る前に、オスロ中央駅の近くにあるショッピングセンターでお買い物。
 キッチンがあることがわかっているので、色々と食材を買い込みです。
 今日は停留所を間違えることなくたどり着くことができました・・・って当たり前か。
 ご飯を食べてお部屋でくつろいでいたら、外出から戻ってきた女性が。
 アメリカ・シアトル出身の彼女とは共通の話題があったので、しばらく盛りあがりました。
 でも彼女、実は離婚傷心旅行だったみたい・・・。

                                             (写真:フログネル公園)


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