■北欧・ロシア・エストニアの旅日記■
2002年7月05〜07日 イギリス編T


 7月05日(水) シンガポール〜ロンドン

 朝9:00発のSQ318便ロンドン行きに
 搭乗するため、せっかくのスイート・ルームを
 6:30にチェックアウト。
 外は朝からスコールなので、TAXIで空港へ。
 シンガポールのTAXIはいつものことだけど、
 飛ばしに飛ばしてくれるので、
 20分弱で到着してしまいました。

 待ち時間は快適に過ごせるチャンギ空港。
 すぐに時間は過ぎ、SQ318便の機内へ。
 最初は窓側だったのだけど、
 なぜかCAが空いている席に連れて行ってくれて、そこは非常口の通路側。
 隣がいなかったので、とっても快適。
 今日は13時間30分間、飛行機の中で過ごさないといけないし。
 早速、シートテレビを取り出して映画を見たり、ゲームをしたり。
 スーパーマリオのゲームに夢中になっていたら、同じ列にいた親子に笑われてしまいました。
 母親と高校生の少年。オーストラリアに行って、イギリスに帰るところだそう。
 空席を挟んで隣だった母親とは、色々お話ししてけっこう仲良しに。

 こんな感じで楽しく過ごせたのだけど、やっぱり13時間30分は長かった・・・。
 へとへとになってロンドンに到着したら、今度は入国審査が渋滞。
 そういえばイギリスの審査は厳しいって言うし。実際、けっこう細かいことまで聞かれた。
 無事に入国を果たしたら、両替を済ませて今日の宿を手配してもらおう・・・
 と思ったらここも行列。やっとのことで紹介してもらったものの、場所がさっぱりわからない。
 ちょうど私と同じ宿に行く男性がいたので、一緒に連れて行って貰うことにした。

 彼はヨルダン人のAlwa、イギリスに住んでいて今日はバケーションの帰りだとか。
 ドイツのハノーバーで行われている万国博覧会に行って来た・・・
 とHostelに向かう地下鉄の中で聞いたっけ。
 Alwaは以前、ロンドンに住んでいたことがあるらしくて、私はただ付いていくだけで良かった。
 「ヨルダンだったら、初対面の女性と一緒に行動するなんて考えられないよ」と笑っていたっけ。
 Hostelでは部屋が違ったので、その後は特に再会することもなく別れてしまったのだけど、
 約1時間の空港からの道のり、彼と一緒だったおかげでとても助かり、楽しい時間が過ごせた。
 色々な出逢いに恵まれた今回の旅、最初の一期一会でした。

                                      (写真:トラファルガー・スクウェア)





 7月06日(木) ロンドン

 夜寝た時には誰もいなかったのに、
 目覚めたらドミトリーは満室でした。
 設備と場所は悪くないのだけど、
 客層がいまいちな感じので、
 とりあえず宿を変えることにしました。

 早々にホステルをチェックアウトして、
 ここから一番近いSt.Pancras YHへ。
 残念ながら満員でしたが、他のYHを探してくれ、
 しかも親切に予約までしてくれました。
 また地下鉄を乗り継いで、St.Paul駅へ。
 ちょっと迷ったものの、City of London YHに到着。
 チェックインには時間があったので、とりあえず荷物を預けて外に出る。
 しばらく、近くにある聖ポール寺院の石段で、故ダイアナ妃はここで結婚式を挙げたんだった・・・
 などと考えたりしながら物思いに耽ってみた。

 おっと、私にはそんなのんびりしている時間はないのだった。
 また地下鉄でSt. Pancras駅に戻り、先程見つけていたSTA Travelへ。
 今回、メインの行き先である北欧行きの航空券を手配してもらいます。
 コペンハーゲン行きのチケットは学割で約60GBP(10,000円相当)と想像していたより安い。
 ただ、税金が5000円近くかかってしまいました。
 どんな格安航空会社だろうと思ったら、乗ってみたかったスカンジナビア航空(SK)。

 無事に手配が終わったので、普通にロンドン観光にでも出かけましょう。
 また地下鉄に乗って、ウェストミンスター宮殿(通称:ビッグベン)に行ってみました。
 世界的に有名な観光地だけあって、あらゆる民族の人々がいて、言語も色々。
 ロンドンに来てから、「東京とよく似ているなあ」と思うことが多いんだけど、やっぱりこっちの方が国際的。
 近くにあったウェストミンスター寺院にも立ち寄ってみた。
 ここはダイアナ妃のお葬式が行われた場所みたい。今日は偶然、彼女と縁深いところを巡っている。
 見学を終えた後は、一大ショッピングエリアであるPicadally Circusに。
 ちょうど夏のセールが始まったところで、買い物大好きな私は色々な店に吸い寄せられたけど、
 旅はまだ始まったばかり。荷物を増やしてはいけないので、ぐっと我慢しました。

 YHに戻ってからは、同室だったデンマーク出身のChristeneと一緒に過ごした。
 音楽の先生で笛を教えているとのこと。日本のことに詳しくてちょっとビックリした。
 この後、デンマークに行くと言ったら色々教えてくれて
 「新しい橋が出来たから、電車で渡ってみるといいよ」とのこと。
 う〜ん、どんな橋なのだろう・・・。

                                             (写真:テムズ河と河岸)





 7月07日(金) ロンドン

 イギリスの朝食はとっても豪華。
 朝から目玉焼きとベーコン、豆の煮込みの他に、
 トースト、シリアル、フルーツまで食べちゃうのだ。
 飲み物はやっぱりイギリスだから、紅茶を選択。
 こんな立派な朝食がYHの宿泊料金に込み。
 この国が大好きになってしまう。

 今日は芸術鑑賞の日と決めたので、
 まずは大英博物館へ。もう完全にロンドンの
 地下鉄を乗りこなせるようになった。
 イギリスは観光客に優しい国だなと思うのは、
 地下鉄から地上に出ると、周辺の観光施設への道標があることだ。
 ガイドブックの地図を見なくても目的地にたどりつける。
 大英博物館は驚くことに入場料がかからない。
 とはいっても、2.0GBP程度の寄付をお願いしますと至る所に募金箱がある。
 まあ、展示の充実度を考えれば安いくらい。
 古代文明絡みの物がいっぱいあって、歴史大好きな私はとても楽しかった。
 でも、一番印象に残ったのは日本の春画が展示されていたこと。
 日本ではめったにお目にかかれない色物に、ちょっとビックリ!!

 午後はナショナル・ギャラリーへと移動。
 大した基礎知識もなく見学したのですが、私の大好きな印象派の絵画がいっぱい!!
 大英博物館ほど混雑していなかったので、
 ルノワールやモネの絵をじっくりと眺めることができて幸せ〜。
 しかも、ここも入場料は無料。イギリスって素晴らしい国。

 日没までは時間がたっぷりあるので、KnightbridgeのHarrodsまでお出かけ。
 金曜の夕方ということもあって店内はかなりの混雑。売場もすごく広い。
 ただ、今日はあくまでもウィンドウ・ショッピング。
 結局、購入したものはFood Hallで買った夜ご飯のみ。

 YHに戻る前に、聖ポール寺院に寄り道してみた。
 18時近くということもあって観光客はほとんどいなくて、独り占め!!
 部屋に戻ったら、日本人の女性がいたので色々と話し込んだ。
 私よりはちょっと年上で、イギリスに留学準備で来ているという。
 彼女の話は色々と参考になることが多かったなあ・・・。

                                           (写真:セント・ポール寺院)


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